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今日から始める資産の種
今日から始める小さな一歩が、未来の大きな財産へ
ちょっと一息

トランプ関税による「解放の日」を経て、ブラックマンデー到来。

かつて、株式市場には風が吹いていた。

それは追い風。どこまでも高く、どこまでも遠く。

誰もがその風に背中を押されるように前へ進んでいた。

株式市場は歴史的な高値を更新しながら、まるで重力を忘れたかのように舞い上がっていた。

「長く持てば、必ず資産は増える」

「買って、寝かせて、放っておけばいい」

過去のデータがそう証明していた。

株式市場は、まるで永遠に続く祝祭のようだった。

だが、その風は突然、向きを変えた。

 

トランプ関税による「解放の日」

 

その一報が世界を駆け巡ると、静かに崩壊の音が鳴り響いた。

予告されていた混乱が、実体を持って動き出した。

「解放の日」は混沌の幕開けであった。

投資家たちの視線が交差する。

画面に映る真っ赤なチャート。

一斉に響き渡るアラート音。

市場は恐怖を映す鏡。

人々は売りを加速させ、市場はあらがうことなく崩れ始めた。

つい先日までの高値が幻であったかのように。

まるで、1987年「ブラックマンデー」の再来。

SNSでは「ブラックマンデー」がトレンド入り。

ニュースサイトは一斉に”panic selling”の文字を踊らせた。

暴落という言葉が日常の中に入り込む。

誰もが「底はどこか」と問い始めた。

だが私は、その渦中に立ちながら、心の奥にある声を聴いていた。

「今、市場は感情で動いている。

だが、やがて感情は落ち着き、価値は測られる。

だから、恐れるな、これは終わりではない。」

 

私は問い直す。

――自分はなぜ投資をしているのか?

――自分が目指すゴールは、今日か?それとも10年後か?

 

そして思い出す。

自分には「目的」がある。

自分には「戦略」がある。

 

そのために学び、行動し、積み上げてきた。

この一時の暴落に、すべてを壊される理由はどこにもない。

感情は嵐のように心を揺らす。

だが、信念という錨を下ろすことで、私はこの海の中で流されずにいられる。

暴落は終わりではない。

それは、新たなる「解放の日」へと向かう扉。

本質的な強さを手に入れるための時間。

市場が試しているのは、「どれだけ我慢できるか」ではない。

「どれだけ信じられるか」

 

誰かが言った。

「嵐の中で根を張る木は、静かな日々に育った木よりも、ずっと強くなる」と。

ならば、私は今日、根を張る。

嵐を耐え、再び陽が昇るその日まで。

明日、株価がどう動くかは誰にも分からない。

でも、私の羅針盤はブレることなく、嵐の中を歩み続ける。

自分の航路を信じて。

感情ではなく、目的に従って。

騒がしさの中、静かに踏み出す一歩。

終わりではない、新たなる「解放の日」の始まり。

※本記事は、筆者個人がインデックスファンドを用いた長期投資に取り組む中で感じたこと、考えたことを物語風に綴ったものであり、特定の金融商品や投資手法を推奨・斡旋するものではありません。投資はご自身の判断で行ってください。

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初めまして。35歳の医療従事者です。 2年前までは貯金ゼロ、その日暮らしの生活を行っていました。 そこからお金の知識を学び、行動に移して、少しずつ資産を形成している途中です。 資産形成を始めて、重要なことは知識と行動力だと感じました。 そのため「資産形成の第一歩を踏み出したい」と思っている方にとって、少しでもお役に立てる情報を発信していきます。 昔の自分と同じように、まだ貯金が少なく不安な方も、今から一歩を踏み出せば未来はきっと変わります。