資産形成の第一歩は「貯金」から
資産形成(お金を増やす)を始める際に、「投資」や「副業」でお金を増やすことを思い浮かべるかもしれませんが、最初の一歩として何よりも重要なことは「貯金」です。
なぜ、資産を増やすためにはまず貯金から始めるべきなのでしょうか?
その理由と、「貯金」によって得られるもうひとつの財産についてお話します。
貯金で土台作り
「貯金」は、資産形成のスタート地点かつ土台
「資産形成=お金を増やす」際、まずは元手が必要となります。その元手は「貯金」によって作ることができます。最初から無理に増やそうとすると、借金をしてしまったり、無理なリスクをとってしまうことになりかねません。そのため、まずは「貯金」により資産形成の土台を作ることが重要となります。
さらに、急な出費やトラブルにも対応できる「生活防衛資金」も貯金によって生まれます。生活防衛資金がないまま投資などを始めてしまうと、急な出費があった際にせっかく積み上げた資産を取り崩すことになり、投資を続けられなくなる可能性があります。
そのため、まずは「貯金」により資産形成の土台を築くことが大切です。
これまでのブログで紹介したように、「貯金」で資産形成の土台作り(家計の把握、固定費削減、経済圏やネット銀行、キャッシュレス決算などを活用)をして、自然と月々の収支がプラスになるような仕組みを作り、貯金(生活防衛資金)が貯まったら、次のステップである「投資」へ移行することが重要です。
成功体験が自信を生む
例えば、毎月5,000円ずつでも貯金を続けていくと、1年後には60,000円、5年後には300,000円になります。小さな金額でもいいので貯金を続けることで「貯められる自分」へと成長を遂げていきます。この成功体験が、心理的にも自信につながり、次のステップや新しいチャレンジへの糧となります。
「いくら稼ぐか」より「いくら残せるか」
1. 高収入でも貯金ゼロ
実は、高収入の方でも貯金ゼロの方が多いのが現状です。いくら収入が高くても、同じだけ支出が多ければ手元にお金は残りません。一方で、年収が平均的な方であっても、しっかりと貯金をできる方は資産を着実に築いていくことができます。
2. 支出をコントロール
お金をどれでけ残せるかを意識すると、無駄な出費を減らして貯金へ回せるお金(投資へも)が増えます。お金をどれだけ残せるかが、将来の資産を左右すると同時に、選択肢の幅が広がり自由な選択が可能となります。
3. 収入を増やすよりも支出を減らす方が簡単
収入を増やすためには転職や副業などが必要ですが、支出を減らすことはすぐに実践することができ、尚且つ再現性の高い手法です。特に固定費の見直しや無駄遣いを減らすだけで、手元に残るお金を増やすことができます。
資産形成を成功させるカギは、稼ぐことだけに注目するのではなく、支出を抑えて「いくら残せるか」を意識することが重要です。手元に残るお金を増やし、それを貯金や投資に回すことで、着実に資産を増やしていけるようになります。
もうひとつの財産
貯金を続けることで、通帳にお金が積み上がるだけではなく、もうひとつの財産が手に入ります。それは、「お金を管理する習慣」です。この習慣こそが最大の財産であり、今後投資を始めた時にもブレずに資産を守り続け、どんな環境変化にも対応できる力となります。
資産形成は、派手な一発逆転ではなく、コツコツと積み上げる地道なプロセスであり、その第一歩が「貯金」です。
今日から始める小さな一歩が、未来の大きな財産を築いていきます。