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NISA

新NISA インデックス投資の本質とリスク

2024年から新NISA制度が始まり、「投資=やったほうがいい」という流れが加速しています。YouTubeやSNSでも、インフルエンサーの方々が「とりあえず新NISAを始めて、S&P500やオルカンに投資しよう!」といった情報を発信したことで、多くの人が投資を始めました。

実際に新NISAは、長期的な目線で資産を増やすための最適な制度であり、非課税効果と複利の力を最大限に活用できれば、「資産形成」を効率的に進めることのできる制度です。

しかし、知識がないまま始めた人ほど、下落局面で不安になり、投資をやめてしまうという傾向があります。

日本証券業協会が発表した資料「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」によると、2024年中に1銘柄も売却していない者はつみたて投資枠では83.2%、成長投資枠では75.3%となっています。これは一見すると多い数字かもしれませんが、平均して約20%(5人に1人)が売却していることになります。

出典はこちら:(https://www.jsda.or.jp/houdou/2025/20250212_nisa.pdf

売却した方は「値上がりしたから利益確定のため」や「目標金額に達したから」など、さまざまな理由が考えられますが、「損失が怖くなって売った」「今後もっと下がりそうだから外した」などの心理が働いた方も一定数はいると思います。

しかし、新NISAでのインデックス投資(特につみたて投資枠)は、長期的に積立投資を継続することで、非課税効果と複利の力を最大限に享受できる可能性の高い仕組みとなっています。

なぜ、インデックス投資が良いのか?

インデックス投資とは、市場全体の動きに連動する「指数」に投資する方法です。代表的なものがS&P500や全世界株式(オルカン)であり、新NISA(つみたて投資枠)でも投資信託ランキングで上位となっています。しかし、それらの内容を理解していないまま、誰かがオススメしているから、人気があるからという理由だけで投資をしてしまうと、前述したように下落局面で売却なんてことになりかねません。そこで、インデックス投資の概要とS&P500や全世界株式の中身について解説したいと思います。

インデックス投資の強み

1.  分散投資によるリスク分散

個別株では、1社の業績悪化で大きな損失が出ることもありますが、インデックスファンドは数百〜数千の企業に自動で分散されており、特定企業の影響を受けにくいことが特徴です。

例えば、自動車企業の経営が悪化したとして、他のセクター(業種)へも自動的に分散投資をしているため、特定の企業や業種の影響を受けにくいとされています。

2.  市場の成長をまるごと取り込める

S&P500=アメリカを代表する企業500社の集まりです。つまり、アメリカ経済全体の成長=株価の成長と連動していきます。

3.  コストが低く、初心者でも続けやすい

eMAXIS Slimシリーズなどは、信託報酬が年0.1%前後であり、運用コストが低いため、長期で持っても利益を圧迫しにくいのが魅力です。インデックス投資は基本的に長期視点の投資のため、手数料1%の違いが、30年で約358万円の差にまで上ります(毎月3万円を30年間積み立てた場合)。さらに詳しく知りたい方はインデックスファンドの手数料の重要性!1%上がるとどうなる?をご参照ください。

人気銘柄の構成

1. S&P500

・米国の代表的な上場企業500社

・比率は時価総額加重(大企業ほどウェイトが高い)

・上位銘柄:Apple、Microsoft、NVIDIA、Amazon、Metaなど

・米国経済に強気なら有力な選択肢

2. オルカン(全世界株式)

・日本含む全世界の株式に投資

・地域の割合:米国 約60%、日本 約6%、その他先進国・新興国

・米国偏重ではなく、世界経済全体に賭けたい人向け

中身を知ると、「なぜS&P500が強いのか」「オルカンはどこに分散しているのか」が見えてきて、投資先に対する納得感も生まれます。

こちらの記事(S&P500とは?アメリカ経済を代表する指数の仕組みと特徴を解説)で各銘柄に関して、さらに詳しく解説しています。

過去のデータを参考に

歴史的に見ると、過去に何度も暴落をしていますが、その後には必ず回復しています。

過去の大きな下落と回復

下落イベント 最大下落率 回復までの期間
リーマンショック -50% 約5年
コロナショック −30% 約半年

・下落イベントがあっても、株価は長期的には回復し最高値を更新しています

・インフレや経済成長がある限り、長期的な視点では株価は上がる傾向にあります

でも、リスクはある

ここまでは、インデックス投資の魅力や今後成長するであろう可能性を説明してきましたが、投資にリスクはつきものです。過去に暴落があったことを踏まえると、「インデックス投資=安全」と思ってしまうと、後で痛い思いをする可能性もあります。

主なリスク

短期では普通にマイナスになる

ここ1ヶ月で含み損を抱えた人も多いと思います。インデックスファンドでも下がる時は下がります。S&P500も前述した通り、過去にはリーマンショックやコロナショックで大幅な下落を経験しています。

元本割れの可能性は常にある

長期的に見れば右肩上がりでも、5年、10年スパンでもマイナスの時期があることを理解しておくべきです。

自分の感情に打ち勝てないと、途中でやめてしまう

実はこれが一番のリスクです。冷静な判断力と知識がないと、SNSの情報に振り回され、安値で売って高値で買う「逆張り行動」をしてしまう可能性も示唆されます。

まとめ

だからこそ「知って・備える」ことが重要です。

下落相場であたふたしないためには、自分の投資先や方針を理解し、納得して持ち続けることが大切です。知識があれば、「今は下がっていても、長期的に見ればチャンスかもしれない」と落ち着いて判断できます。新NISAは、長期・積立・分散を前提とした制度であるため、一時の株価の変動で焦らず、知って備える投資家として一歩ずつ進んでいきましょう。また、投資を行っている目的や自分の戦略を明確にし、感情ではなく自分のルールに沿った投資方針を大事にしていきましょう。

ABOUT ME
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初めまして。35歳の医療従事者です。 2年前までは貯金ゼロ、その日暮らしの生活を行っていました。 そこからお金の知識を学び、行動に移して、少しずつ資産を形成している途中です。 資産形成を始めて、重要なことは知識と行動力だと感じました。 そのため「資産形成の第一歩を踏み出したい」と思っている方にとって、少しでもお役に立てる情報を発信していきます。 昔の自分と同じように、まだ貯金が少なく不安な方も、今から一歩を踏み出せば未来はきっと変わります。