インデックスファンドを選ぶ際、「信託報酬(手数料)」は非常に重要なポイントです。たった1%の違いでも、長期で見ると資産に大きな影響を与えます。今回は、手数料が1%違うと最終的にはどのくらいの差が生じるのか、シミュレーションしてみます。
手数料の違いが長期運用に与える影響
手数料が1%上がると、どのくらいの損する?
例えば、以下の2つのファンドを比較してみましょう。
ファンド | 期待リターン | 信託報酬 | 実質リターン |
Aファンド | 5% | 0.2% | 4.8% |
Bファンド | 5% | 1.2% | 3.8% |
この1%の違いが、20年後・30年後にどれほどの差を生むのか?
シミュレーション
手数料1%の差は資産にどれほど影響するのか?
前提条件:
・毎月3万円を積み立て(年間36万円)
・想定リターン5%
・運用期間20年・30年
実際に計算してみます!
シミュレーション結果
手数料が 0.2%(Aファンド) と 1.2%(Bファンド) の場合、積立額の最終結果は以下のようになります。
運用期間 | Aファンド(手数料0.2%) | Bファンド(手数料1.21%) | 差額 |
20年後 | 約1,165万円 | 約1,050万円 | 約115万円 |
30年後 | 約2,311万円 | 約1,953万円 | 約358万円 |
→ 手数料が1%違うだけで、30年後には約358万円の差が発生!
なぜ手数料が大きな影響を与えるのか?
1.複利の効果が減少する
・手数料が高いと、再投資できる金額が減るため、長期になるほど差が拡大します。
2.積み重ねの影響
・毎年少しずつ資産が減らされることで、30年後には大きな違いになります。
インデックス投資は「長期・低コスト」が成功の鍵!
手数料を甘く見ず、「できるだけ低コストなファンド」を選ぶことが重要です。
低コストなインデックスファンドを選ぼう!
おすすめの低コストファンド
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(手数料 0.0814%)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(手数料 0.05775%)
これらのファンドは手数料が0.1%未満 で、長期投資に適しています。
まとめ
手数料1%の違いは数百万円の損失に!
・手数料1%の違いが、30年で約358万円の差に!
・インデックス投資では「低コスト」が超重要!
・eMAXIS Slimシリーズなど、手数料の安いファンドを選ぼう!
インデックス投資をするなら、 「手数料は0.1%以下のファンドを選ぶ」 ことを意識しましょう!
【関連記事】
【完全ガイド】新NISAを始める前に知っておくべき重要知識10選|初心者向け解説
【初心者必見】新NISA(積立NISA)で始める資産形成!仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説