*この記事はあくまで個人的な注目・分析に基づくものであり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身でお願いいたします。
こんにちは。今回はいつもと少し毛色の違う話をします。基本的に「インデックス派」な私ですが、最近ある個別株に注目しています。
その名は…ディー・エヌ・エー(2432)。
理由は単純、「ポケポケ」にハマっているからです。でも、調べてみたら、かなりアツい相場材料を抱えていることに気付きました。そのため、普段は個別株投資は行っていませんが、なんだか調べていくうちに楽しくなってしまったため記事にしてみました。
テクニカル
ディー・エヌ・エーは、ずっと上値を抑えていたレジスタンスライン(上値抵抗線)を本日(4月22日)突破しました。+3.20%の上昇で、出来高もそれなりに伴っていて、テクニカル的には「上抜け=トレンド転換のサイン」です。
需給
空売りが溜まりすぎて燃料に?
最新の貸借取引データによると、空売り残高が急増しており、また個人投資家の信用売り残も加えると、数字はさらに大きくなってる状況です。噂によると、発行済株式数の約22%にも及んでいるとの情報も。
「上がったら困る人が大量にいる」=ショートスクイーズ(踏み上げ相場)の可能性が高まっているということです。
ファンダメンタルズ
ポケポケ好調+材料多数
今、ディー・エヌ・エーが運営する「ポケポケ」が大ヒット中。
ゲームのセルラン(売上ランキング)も上位をキープしており、そろそろ新パックのリリースやハーフアニバーサリーイベントが来るタイミング(4月30日で配信から半年)と予測しています。
さらに、5月9日に決算発表が予定されていて
・ポケポケの売上フル反映
・増配
・自社株買い
・中期経営計画の上方修正
といった材料が出てくる可能性も考えられます。
株価水準
現時点の株価は約3,584円です。今期純利益予想については四季報で300億円、いちよし証券で289億円といった予想を出しており、比較的高めの水準になっています。これらを踏まえても、保守的に見積もった場合、250〜270億円程度が現実的なラインと言えるのではないでしょうか。この場合、EPS(1株利益)は約225〜243円程度となり、現在の株価で換算するとPERはおよそ14.7〜15.9倍となります。競合のサイバーエージェント(PER約28.5倍)やコナミグループ(PER約21倍)と比べても割高感はあまりありません。
内需株
最後のポイントとして、ディー・エヌ・エーは内需株なため
・為替リスクが少ない
・関税や地政学リスクの影響が少ない
・景気敏感度が低めな業種?
・日本国内の利上げにも対応しやすい財務体質
と、今の相場環境にも強い特徴を持っています。
まとめ
もちろんリスクもあります(新パックがコケる、決算で材料出尽くしなど)が、ポケポケの勢い、需給の極端な偏り、そして割安感のある株価など、ここまで条件が揃うと、2025年の主役銘柄になる可能性も十分考えられます。
投資の世界の格言のひとつとして「銘柄に惚れたら負け」と言われており、これはどんなに好きな企業でも、冷静に業績や株価、需給を見極めて判断することが大切だからです。それでも、好きな企業に注目し、調べて、納得して投資するという経験は、資産運用においても大きな力になります。そんなことを思いながら、実際にはS&P500に毎月積立設定をしているため、下落している米国株の市場を眺めながら、ディー・エヌ・エーの動向にも陰ながら注目していきたいと思います。