2025年2月下旬より、株式市場は不安定な動きを見せています。新NISAで積立投資を行なっている方も多いと思いますが、S&P500指数は下落し、日経平均も影響を受けています。こうした状況では、「今は買い時なのか?」「これからさらに下がるのか?」と悩む方も多いでしょう。しかし、こういう局面こそ投資の基本に立ち返り、自分の戦略を見直すチャンスです。
本記事では、最近の株価下落の要因を整理しつつ、短期トレードと中長期投資の違いを解説し、新NISAを活用した戦略を考えていきます。
株価下落の振り返り
S&P500と日経平均の動向
・S&P500は直近高値から約7%下落
・日経平均も影響を受け、3月7日までに直近高値から約11%下落
最近の下落の大きな要因は、関税強化による貿易摩擦の懸念にあります。
株価下落の主な要因
1.関税をめぐる不透明感
3月6日(現地時間)
・トランプ米大統領が「北米協定に従ったものについては関税を1か月延長」と発言。これを受けて市場は一時上昇するも
・その後、ベッセント米財務長官が「関税に賛成」と発言し、市場の関税懸念が再燃。
結果的に、S&P500は下落。
2.本日発表される米国雇用統計の影響(日本時間22時30分)
・すでに市場は雇用統計の結果をある程度織り込んでいるのか?
株価は「予測される未来」を反映して動くため、雇用統計の発表前にすでに市場参加者は一定の予測を織り込んでいるため、もし予想通りの結果が出れば、大きな変動は起こらない可能性が高い。しかし、予想を大きく上回る or 下回る場合は、サプライズとなり市場が大きく反応します。
市場予想と実際の数値のズレがカギになります。
短期トレードと中長期投資の違い
短期トレードの特徴
・株価の短期的な値動きを狙い、売買を繰り返す
・市場のニュースや指標に敏感に反応する
・大きく利益を出すことも可能だが、逆に損失リスクも高い
→ 市場の変動に振り回されやすく、特に初心者には難しい
中長期投資の特徴
・企業や市場の成長を信じて、長期間投資を続ける
・短期的な株価の上下には左右されず、時間を味方にする
・市場が下落しても、安く買えるチャンスと捉えることができる
→ 新NISAの「成長投資枠」や「つみたて投資枠」と相性が良い
自分の信念で投資を
最近の相場では、「みんなが売っているから売る」「誰かが買っているから買う」といった心理が働きやすくなります。しかし、こういう時こそ、自分の投資の軸を持つことが重要です。
例えば、S&P500の歴史を振り返ると、短期的な下落は何度もありましたが、長期的には成長し続けています。そのため、短期的な値動きに惑わされず、自分の投資方針を貫くことが大切です。
下落時のNISA戦略
現在の下落相場では、新NISAをどう活用すべきか?
つみたて投資を継続する
・新NISAの「つみたて投資枠」は、ドルコスト平均法を活用できる
・株価が下がっても自動的に安く買い続けることで、将来のリターンが期待できる
スポット購入を検討する
・余剰資金があるならば、「成長投資枠」を活用し下落時にスポットで買い増しをするのもアリ
・ただし、無理に底を狙わず自分の資金計画に沿って買うことが重要
まとめ
・3月6日までの株価下落は、関税強化による貿易摩擦懸念の影響
・本日の雇用統計の発表後、さらなる株価変動の可能性も
・短期トレードはリスクが高く、初心者には難しい
・中長期投資なら市場の成長を信じて投資を続けることができる
・新NISAを活用し、つみたて投資を継続しながら必要に応じてスポット購入を検討
市場が不安定な今こそ、「自分の投資方針」をしっかり持ち、新NISAを賢く活用していきましょう!
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