はじめに
資産運用でよく聞く「複利」の力を初心者向けに詳しく解説します!
単利との違いや、複利を最大限に活かすコツ、複利効果が生み出す驚きの結果を具体例を交えてわかりやすく紹介します。
1. そもそも「複利」とは?初心者でもわかる基本の仕組み
資産運用において「複利」は、時間を味方につけて資産を増やすための最強の味方です。
複利とは、元本に加えて、運用で得られた利益にも利息がつく仕組みのこと。
単利と複利の違いを図解で理解
項目 | 単利 | 複利 |
利息の計算 | 元本のみに利息がつく | 元本+利息に利息がつく |
成長スピード | 緩やか | 時間とともに加速 |
長期投資の効果 | 限定的 | 長期で大きな差がつく |
具体例:100万円を年利5%で10年間運用した場合
• 単利: 毎年5万円の利息 → 10年後 = 150万円
• 複利: 毎年5%の利息を再投資 → 10年後 = 約162万円
この差は、投資期間が長くなるほど大きくなります。
なぜ複利が重要なのか?「時間を味方につける力」
複利の効果は「雪だるま式」に資産が増えていくことにあります。
特に資産形成初心者にとって、「早く始めること」が重要です。
なぜなら、複利は「運用期間 × 利回り」の掛け算で威力を発揮するからです。
• 20歳から毎月1万円を年利5%で30年間積み立て → 約 834万円
• 30歳から同条件で20年間積み立て → 約 414万円
同じ金額を積み立てても、開始時期が10年違うだけで約420万円の差が生まれます!
2. 複利を理解するための「72の法則」とは?
複利効果で資産が2倍になる期間を知りたいときに便利なのが「72の法則」です。
計算式:
72 ÷ 年利(%) = 資産が2倍になる年数
例:
• 年利6% → 72 ÷ 6 = 12年で資産が2倍
• 年利3% → 72 ÷ 3 = 24年で資産が2倍
これにより、「何%の利回りで何年運用すれば目標資産に到達するか」を簡単にイメージできます。
豆知識:
年利6%の運用なら、12年ごとに資産が倍増します。長期的な複利運用の魅力がこの法則からもわかります。
3. 複利を活かせる代表的な投資方法2選
① 新NISA(成長投資枠+つみたて投資枠で柔軟に資産形成)
・年間最大360万円までの非課税投資が可能(つみたて投資枠:120万円/成長投資枠:240万円)
・生涯投資枠1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
・金融庁が選定した一定の基準を満たす投資信託やETFを対象とし、長期・積立・分散投資を推奨
・投資期間に制限がなく、非課税のまま長期保有が可能
初心者向けポイント:
→ 「つみたて投資枠」は毎月コツコツ投資する仕組みなので、初心者でも時間を味方につけて複利効果を実感しやすいです。さらに、非課税期間の終了がなくなったため、長期的な資産形成により適した制度に進化しています。
② iDeCo(個人型確定拠出年金)
• 掛金全額が所得控除対象で節税効果が大きい
• 運用益非課税+受取時にも控除あり
• 60歳まで引き出せないため、長期投資に適している
初心者向けポイント:
→ 老後資金を確実に形成するために、長期的に複利効果を享受できる。
4. 複利を活かすために知っておくべき注意点
① 短期的な利益を追わない
複利は「時間」が味方になる仕組みです。短期的な値動きに惑わされず、長期目線でじっくり資産を育てる姿勢が大切です。
② インフレリスクを考慮する
複利で増やしても、インフレで「お金の価値」が目減りする可能性があります。
→ インフレに強い資産(株式・REITなど)を組み合わせることが重要です。
③ 再投資を続けること
複利効果を最大限に得るためには「利益を再投資する」ことが欠かせません。
分配金を受け取るタイプではなく「再投資型」を選ぶと、複利の恩恵が最大化します。
まとめ 複利の力を活かすなら、今が一番のスタートタイミング!
複利の力は「時間」が最大の味方です。
少額でも早く始めることで、資産が雪だるま式に増えていく効果を実感できます。
今日から始めるステップ:
1. 毎月の投資額を決める(無理のない金額でOK)
2. つみたてNISAやiDeCoで自動積立を設定する
3. 継続して再投資し、長期目線でじっくり運用する
資産形成は、早く始めることで大きな差がつきます。まずは「1歩」を踏み出してみましょう!