これまでの記事でも紹介したように、資産形成を始めるうえで、まずは「支出を減らす」ことが重要なポイントです。
正直なところ、固定費の見直しさえ行ってしまえば、あとはそこまで細かく節約に取り組む必要はありません。 しかし、節約を実践していくうちに、貯金額が目に見える形でどんどん増えていくのを実感できる方も多いのではないでしょうか?
この「お金が増えていく実感」こそが、節約を続けるモチベーションになります。
実際、「節約って意外と楽しい!」と感じる方も少なくありません。
お金が貯まることで達成感を得られるだけでなく、家計管理がゲーム感覚で楽しめるようになることも。
今回は、「まずは固定費の見直し」で確実な効果を出した方向けに、日常のちょっとした工夫でさらにお金が貯まる、そんな節約術を3つのカテゴリーに分けてご紹介します。
日常生活での節約術
普段のちょっとした習慣を見直すだけで、意外なほど支出を減らすことが可能になります。
・コンビニの利用回数を減らす
コンビニは便利ですが、価格はスーパーなどに比べて割高となっていることが多いです。また、つい余計なものを買ってしまうなんてこともあるのではないでしょうか?例えば、1日500円のコンビニ利用を毎日続けたとすると 月15,000円となり、年間で約18万円の出費まで膨れ上がります。
そのため、同じ商品を買うにもスーパーで購入したり、まとめ買いや計画的な買い物を行い、無駄な支出を削減することが重要です。
・マイボトル持参
コンビニと同様に自動販売機での飲料水の購入は割高です。ペットボトル飲料を毎日購入すると意外と高くつき、仕事の際に自動販売機で毎日飲料水を購入すると、150円×20日=3,000円/月、36,000円/年の出費となります。
そのため、仕事や外出時はお気に入りのマイボトルを持参することをおすすめします。
・外食を控え自炊
外食は自炊の2~3倍のコストがかかることもあります。週3回の外食を週1回に減らすだけで、月に1万円以上の節約が可能となるため、お弁当作りや作り置きで、食費を上手にコントロールすることが重要です。
買い物でのちょっとした工夫
賢く買い物をすることで、同じ支出でもお得感がアップします。
・ポイントを活用
クレジットカードやキャッシュレス決済を上手に利用し、ポイント還元を意識しながら買い物をすると、還元率1%でも月10万円の利用で年間12,000円分のポイント獲得が可能です。また、貯めたポイントは日用品の購入や投資に活用することができるため、現金で買い物をするよりもお得です。また、最近はクレジットカードで家賃や公共料金の支払いが可能なことが多いため、口座引き落としで支払っている方はクレジットカードでの支払いに変更を検討してみてください。
・クーポンを活用
近年、顧客ニーズの多様化や競争激化に伴い、店舗運営におけるDX化が加速していています。薬局やスーパーを利用の際、店舗アプリに登録することで、ポイントツールの他にクーポンを配布してくれる店舗が多数存在します。自分が購入をしようとしている商品にクーポンが配布されているか、買い物前に確認することを習慣化しましょう。また、注意点として、クーポンが配布されているからと、必要のないものまで購入してしまうと本末転倒です。そのため、必要なものだけにクーポンを利用し、賢く購入することがポイントです。
・「72時間ルール」の実践
衝動買いを防ぐため、欲しいと思ったら72時間考えるルールの実践(欲しいものリストの作成も効果的)が意外と効果的です。買うつもりがなかったのに、店頭に並べられている商品が魅力的に見え、欲しくなってしまう気持ちはわかりますが、ほとんどの場合は時間が経つと「本当に必要?」と冷静に判断できるようになります。また、その時の感情に任せて購入したものって、意外と使用頻度が低かったり、洋服などでしたら一度も着ずにクローゼットに眠ったままなんてことも多々あります。そのため、欲しいと思った際には、一度その感情を持ち帰って冷静に考えることで、無駄な出費を減らし後悔のない買い物をすることができるようになります。もし、冷静に考えても「やっぱり欲しい」と思ったものは、本当に欲しいものの可能性が高いため、節約節約で我慢ばかりも良くないため購入を検討してみてください。
地球にもお財布にも優しい
地球にもお財布にも優しい光熱費の節約ポイントを紹介します。毎日、少しずつ意識することで、光熱費の削減が可能となります。
・電気の「つけっぱなし」を減らす
待機電力も積み重なれば大きな無駄になります。使わない家電はこまめに電源オフ、またはコンセントを抜く習慣をつけましょう。
※節電タップを活用すると便利
・お風呂の残り湯を活用
洗濯や掃除にお風呂の残り湯を再利用することで、水道代の節約につながります。特に洗濯機の「お湯取り機能」がある場合は積極的に使用しましょう。
※4人家族なら、月に1,000円以上の節約も可能に
・エアコンの温度設定を見直す
夏は28℃、冬は20℃を目安に設定することで、電気代が節約可能になります。
※サーキュレーター併用やフィルターの定期的な清掃で、さらに効果アップ
まとめ
小さな節約が大きな効果に!
節約術カテゴリ | 期待できる節約額 | 効果の持続性 |
日常生活での節約 | 月5,000〜10,000円 | 習慣化で安定した効果 |
買い物の工夫 | 年間1〜50,000円程度 | 意識することで無駄遣い防止 |
光熱費の節約 | 月1,000〜3,000円 | 家庭全体で取り組める、地球にも優しい |
小さな工夫の積み重ねが、大きな節約と資産形成の第一歩となります。