これまでの記事で、主に「節約」や「投資」について解説してきました。しかし、使い方も同じくらい大切であり、「お金を貯める力」「お金を増やす力」だけでなく、「お金を使う力」も、これからの時代を生きるうえで欠かせないスキルです。
今回は、そんな「お金を使う力」について解説していきたいと思います。
大事なのはバランス
将来の不安を減らし、今を充実させるために、以下の3つのバランスがとても大切です。
・守るお金：節約・貯金
生活を安定させ、短期的な支出に備えをつくるお金。
・育てるお金：投資（資産運用）
少しずつ資産を増やしていくためのお金。
•活かすお金：使う
今の生活を豊かにし、人とのつながりや経験を大切にするお金。
この3つのどれかに偏りすぎると
・「将来は安心でも、今がつまらない」
・「今は楽しいけれど、将来が不安」
そんな状態になってしまいます。
だからこそ、自分にとって心地よいバランスを見つけることが大切です。
お金の使い方【8つのポイント】
ただ「使う」だけでは、満足度が下がったり、あとで後悔してしまうことも…
ここでは、賢く・満足度の高いお金の使い方のポイントを紹介します。
1. 必要な支出と浪費を分ける
「生活に必要なもの」と「何となく買ってしまったもの」をしっかり区別するクセをつけましょう。
【ポイント】
・冷静な判断は、時間をおくことで生まれる（衝動買いは一晩寝かせて）
・毎月の支出を固定費と変動費に分けて見直す
2. 見栄のためにお金を使わない
他人の目やSNS映えのために使うお金は、心からの満足につながりにくいものです。
【ポイント】
・「誰のために何のために買うのか？」を自分に問いかけてみる
・本当に欲しいのは「モノ」ではなく「安心感」や「承認」かもしれない
3. 大切な人へのプレゼントは喜んで使う
感謝や愛情を表すお金の使い方は、心も満たしてくれます。
【ポイント】
・高価である必要はない。心がこもっていることが大事
・予算の範囲内で、ちょっとしたサプライズは記憶に残る
4. 今しかできない経験にはお金を使う
「あとでできる」は案外できません。
旅行、学び、挑戦など、その瞬間だからこそ価値がある経験は、迷わず投資してOK。
【ポイント】
・経験は消費ではなく自己投資にもなる
・「思い出に残るか？」を1つの判断基準に
5. 安物買いの銭失いを避ける
価格だけで決めた買い物は、結局すぐに買い替えることに。
長く使える良いものを選ぶほうが、結果的にお得なこともあります。
【ポイント】
・コスパ（価格）ではなく、タイパ（時間効率）や満足感も意識
・「安いから買う」ではなく「必要だから買う」意識を持つ
6. 自分の価値観に合った使い方を意識する
周りに流されず、「自分にとって何が大事か」を軸にして使うお金は後悔しにくいです。
【ポイント】
・価値観マップを作ってみる（例：家族・学び・自由・健康など）
・「これは自分にとっての○○だから買う」と理由を明確にしてみる
7. セールやポイントにつられない
割引やポイントが目的になると、必要のないものまで買ってしまいます。
【ポイント】
・「買う予定だったものが安くなった」ならOK
・「セールだから買う」はNG。目的と手段が逆転していないか確認
8. 未来の自分にもプレゼントする
今だけでなく、半年後・1年後の自分に役立つことにもお金を使ってみましょう。
【ポイント】
・資格やスキルの勉強
・健康への投資（食事・運動）
・人との出会いやつながりへの投資
まとめ
お金を「貯める」「増やす」だけではなく「活かす」
お金は、人生をよりよくする道具です。
使い方次第で、未来も今も変わっていきます。
・節約貯金（守る）
・投資（育てる）
・使い方（活かす）
この3つのバランスを意識しながら、自分らしい「お金の使い方」を見つけてみてください。
